工法概要
CFラミネート工法とは
CFラミネート工法は、既存鉄筋コンクリート造構部材のコンクリート表面に、軽量ながら高い強度・耐久性を備えたCFラミネート(炭素繊維強化プラスチック製CFRP板)を、粘性の高いエポキシ樹脂系接着剤を用いて貼り付ける補修・補強工法です。経年劣化や使用環境の変化に伴い補修・補強が必要となった床スラブや梁などの曲げ耐力向上が図れます。その優れた効果や施工性から施工実績も着実に拡大しています。
断面修復:エポキシ樹脂系またはセメント系の材料を用い、使用材料メーカーの仕様書に基づいて断面を修復します。
不陸修正:厚さが3mm 以下の不陸はCFラミネート貼り付け接着剤で修正することも可能です。
材料荷姿
CFラミネート
製品画像
荷姿
寸法: 幅50mm×長さ50m / 1 ロール(標準)
出荷単位: 50m /リング状に巻いてベルト掛け(リング径0.6 ~ 2.0m)
接着剤
【シーカデュア®30】出荷単位:6kg
セット(主剤:4.5kg/缶、硬化剤:1.5kg/缶)
【ボンド E390TL】出荷単位:6kg
セット(主剤:4kg/缶、硬化剤:2kg/缶)×2セット(段ボール入り)
※プライマーは不要です。
<注意>
- エポキシ樹脂は体質的に炎症を起こすことがあります。
- 作業室の換気をよくし、樹脂の揮発分が部屋にこもらないようにしてください。
- CFラミネートは導電性です。電気器具への配慮が必要です。
- 素手で扱うと手を切る恐れがありますので、革手袋を着用して取り扱ってください。
- 荷ほどきの際は跳ね返る恐れがありますので、十分に注意してください。
- CFラミネートの廃棄処理は、焼却せず産業廃棄物として正しく処理してください。
CFラミネート工法の優れた特長
CFラミネート工法は施工後の高い効果はもとより、作業性、施工性などの面でも多くのメリットを備えた工法です。
広がる施工実績
CFラミネート工法は誕生以来、着実に施工実績を積み重ね、2021年度末(2022年3月31日)における施工件数の累計は2,036件、施工長さの累計は約63万mに達しています。このことからも本工法の優れた補修・補強効果、作業性の高さが証明されています。